UNICEFの組織の日本ユニセフ協会について

1.日本ユニセフ協会とは?

日本ユニセフ協会は190の国と地域において子どものために活動するUNICEF国連児童基金)の日本における国内委員会です。
日本国内で募金や広報、アドボカシーとよばれる政策提言活動を行っています。

UNICEFは先進国での募金活動や広報活動、アドボカシー活動のために世界の34の国と地域にあるユニセフ協会と協力協定を結んでいるのです。
そして、日本ユニセフ協会もその一つの組織になります。

(参考):ユニセフと日本ユニセフの違い、活動の違いについて

日本ユニセフ協会が行う事業はUNICEFとの間で行なわれる定期協議で作成された合同計画に基づいて実施されているのです。
募金活動は募金方法が用意されており、世界の子どもたちを支援するための募金が集められいます。

広報活動では、子どもたちを支援するUNICEFの活動をご理解してもらうための様々な活動が行われています。
また、学校現場と連携した学習活動も国内での活動の大きな特徴の一つとされています。

アドボカシー活動は特定の政策実現をするための社会的な働きかけのことで、子どもの権利条約に既定されている子どもの基本的人権の実現を目標にしているのです。

2.ユニセフの現場が再現されているユニセフハウスについて

このような活動の中でユニセフ支援者や国際協力に携わる人々への情報発信の場としてユニセフハウスが運営されています。
このハウスは世界で唯一のユニセフの現場が再現されています。

また、このハウスは子どもたちの学習施設でもあり、2001年7月にオープンしています。
このユニセフハウスは常設展示やミニシアター、130名収容のホールなどが備えられており、施設は開発途上国の保健センターや小学校の教室、緊急支援の現場などが再現されています。

ユニセフハウス
引用:http://takanawa-estate.com/?p=3259

このハウスはオープンしてから、全国からたくさんの人々が訪れています。
そして、2017年6月に累計来館者が30万人を超えました。

このハウスにはUNICEFの歴史をたどることができル常設展示なども行われており、 緊急支援用テントも展示されています。
この支援用テントは戦争や災害から命がけで逃れてきた人たちを守るテントです。

テントの中にはユニセフの支援物資サンプルが置かれています。
また、シアタースペースではユニセフの活動を大画面の映像で見ることができます。

そして、パソコンを用いてユニセフの情報を調べることもできるようになっています。
さらに、銃のレプリカも設置されています。

兵士として戦わされる子ども兵士の銃のレプリカも展示されているのです。
そして、世界の子どもたちが学んでいる教室や教科書もあります。

3.予防接種で命を落としている子どもたちの数を確実に減らせる

保険センターも設置されており、体重計やワクチンを運ぶボックスなど、開発途上国の保健センターの様子を知ることもできるようになっています。
様々なユニセフの資料が展示されているのがユニセフハウスなのです。

UNICEFは世界の子どもたちのために様々な活動を行っていますが、その活動の中に予防接種事業が挙げられます。
この事業はこの組織の活動の中で最も成果をあげてきた活動の一つであるといわれています。

予防接種によって命を落としている子どもたちの数を確実に減らすことができるということが期待されています。
毎年、約200万人から300万人もの子どもたちが命を落としているといわれています。

その原因にはジフテリアや破傷風、百日咳やはしかといった感染症が挙げられます。
ワクチン接種はこれらの病気から子どもたちの命を守るという役割を果たしているのです。

そしてユニセフでは、世界的な予防接種率が向上していけばもっと多くの子どもたちの死を防ぐことができると考えているのです。
ユニセフは全ての子どもたちに予防接種を届けることが可能といった確信の基づき、パートナーたちとこの課題に取り組んでいます。

4.世界で約1950万人の乳児が予防接種を受けられていない現状がある

ユニセフでは毎年4月24日から30日を世界予防接種週間としています。
世界予防接種週間はこの組織の啓発活動の一環としても行われ、世界中で多くの幼い命を守るワクチンの重要性について人々に再認識してもらうということを目的として設けられているのです。

世界では推計約1950万人の乳児が予防可能な病気の定期的な予防接種が受けられていないといわれます。
その約6割はアンゴラやコンゴ民主共和国、エチオピアやインド、インドネシアやイラク、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、そしてウクライナという10か国の知で暮らしている子どもたちと考えられているのです。

このような状況を改善するためにも、ユニセフの活動が続いているのです。
少しでも多くの子どもたちがこれらの感染症で命を落とさないような活動が行われているのです。

このように、ユニセフでは世界的な募金活動や啓発活動を展開し、アドボカシー活動を通して子どもたちの権利を守るための活動を行っています。
そして、日本において日本ユニセフ協会もその一つの組織として、国連のユニセフとの間で行なわれる定期協議の際に作成された合同計画書に基づいて活動内容を展開しているのです。

最終更新日 2025年4月25日 by matsuu