日本ユニセフの活動に私たちが協力できること

ユニセフとは、世界中の子供たちの安全な生活や明るい未来、そして子供たちの権利を守るために活動する国連機関である。
ユニセフはアメリカに本部を構え、33か国に設置されているユニセフ協会のひとつが日本ユニセフ協会なのだが、国連機関であるユニセフと公益社団法人である日本ユニセフ協会との違いはあまり認識されていないかもしれない。

日本ユニセフ協会とは

 

TVコマーシャルでおなじみの日本ユニセフ

日本ユニセフについて詳しく知らない方でも、TVコマーシャルを目にしてなんとなくご存じの方は多いのではないだろうか。
日本に住んでいるとあまり身近ではないが、日本だったら治せる病気や貧困、紛争等で常に命の危険にさらされている子供たちがこの世界にはたくさんいる。

清潔で安全な水が蛇口をひねればいとも簡単に出てきて、義務教育を受けられ、毎日大量の食品ロスが生じている「日本での当たり前」は、世界のどこかでは当たり前ではない。
グローバル化した現代では、自国以外の様子も比較的容易に知ることができるようになってはいるが、海の向こうの知らない場所のことを意識して日々暮らすことは難しい。

他国のニュースを耳にして「何かをしたい」と思っても、個人での支援には限界もあり、実際にどんな手助けをしたらよいのか迷う人もいるだろう。
実は、私達一人ひとりにもできる支援の方法をユニセフはちゃんと用意してくれている。
それは募金である。

 

日本ユニセフの募金に関して

わざわざどこかに出向かなくても、わずらわしい手続きをしなくても、そして一人の力でもできる誰かを助ける方法なのだ。
日本ユニセフに募金や寄付をしたお金は、最終的に国連機関であるユニセフに入り、子供たちの支援に用いられる。
終着点は同じなので、ユニセフと日本ユニセフの違いがわからずとも、どちらに募金したら良いのか困る必要はない。

「募金」という言葉を聞くと身構えてしまう人もいるだろう。
しかし実際はそこまで気合を入れてやらなくても可能である。
無意識に通り過ぎてしまっているかもしれないが、普段利用するコンビニやお店にも、ユニセフの募金箱が設置されているところは必ずあるはずだ。

一回に高額を寄付しなければならないわけではない。
定期的に決まって寄付しなければならないわけではない。
たった数円だとしても、自分以外の人と協力することで誰かの命を救える。

「このおつり分だけ募金箱に入れようかな」と思ったら、まずはそのときにやってみて欲しい。
もしも募金という第一歩を踏み出したのなら、ユニセフの公式サイトを調べると、支援に必要な具体的な金額も表記されているので、興味を持った場合は一度調べてみると良い。

 

人助けやボランティアという言葉の意味

自分のお金がどのような形になって世界の子供たちの元へ届くのか想像ができるからだ。
漠然と「きっと誰かの役に立っている」と考えても全く問題はないが、明確に頭の中にイメージを描けた方が、支援する側としてもやりがいや喜びが大きくなる。

人助けやボランティアという言葉は、日本ではなんとなく崇高な行為であり100%の善意を持って他者に尽くすような自己犠牲のような雰囲気を伴いがちで、支援する側が喜びを求めると「自己満足のためにやっているのか」と責められることもしばしばある。

しかし、モチベーションを刺激する何かがある方が良いのではないだろうか。
例えば、自分は世界の力になれたのだと実感を得られると、その後もまた募金しようと思えるかもしれない。

会ったことのない海外の子供たちのことを家族のように心配できるかもしれない。
1回だけでも行動したことに意義はあるが、支援とはその場限りで終わらせず、長期的に継続して行える方が結果にはつながるので、支援する人たちのモチベーションを維持するものも必要である。

 

意識することから始めよう

募金箱に関しても、そのほかの寄付方法に関しても、ユニセフや日本ユニセフの存在を知っていても意識しなければ情報があまり入ってこないことは課題のひとつだろう。
募金箱を最も簡単に協力できる方法のひとつとして述べたが、それさえも募金箱を少しだけ意識して見なければ自分とは関係のない物質になりはててしまう。

サポーターになれば詳細を知ることができるが、サポーターとして一定期間支援をする人であればきっと自発的に情報を求めるだろう。

しかし、最も簡単に協力できる方法である募金箱に募金する人の中には、積極的に情報を調べない人もいるはずだ。
関心がある人もそうでない人も、どんな人でももっと気軽に協力できる方法や、もっと活動内容に触れられる機会を作っていくことができれば、より多くの子供が救われるだろう。

現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっており混乱している状況だが、それ以前から経済的にも環境的にも問題があった地域の子供たちは今どうなっているのか。

 

まとめ

その子供たちを主として救える団体のひとつであるはずだが、新型コロナウイルスへの対応でどんなことをしているのかあまり知られていないように感じる。
通常とは異なる事態で、私自身自分の生活のことだけで精いっぱいだが、ほんの少しだけでも余裕が持てるようになったら募金という形で協力していく予定である。
 

最終更新日 2025年4月25日 by matsuu