初心者でもできる純金積み立て

長引くデフレに対抗するための方法として、我が国では超低金利政策、あるいはマイナス金利政策が採用されていることは周知のとおりです。
その結果として製造業の持ち直しなどの一定の効果はありましたが、庶民にとってそれがかならずしもメリットといえるのかどうかは、なかなか判断のつかないところがあります。
たとえば銀行に一定の金額を預けた場合には、それが定期預金であったとしてもほとんど利息がつかず、時間を無駄にするだけで資産形成には役立ちません。
特にバブル経済の時代の超高金利を知っている人であれば、あまりにも銀行にあずけておく意味がなさすぎて、対応に困ってしまうはずです。

1 投資初心者が気をつけるべきこととは？
2 純金積み立ての特徴
3 手元に現物を置くことができる
4 まとめ

投資初心者が気をつけるべきこととは？

もちろん世の中には銀行預金だけではなく、数々の投資方法がありますので、いずれか適切なものを選択すればよいのも事実といえます。
ここで考えなければならないのは、投資にはリスクがともなうため、初心者であればできるだけリスクが少なく、しかもリターンが確実なものを選ぶことです。
そのような視点でみると、投資の方法にはいくつものバリエーションがあるとはいっても、条件を満たすものはなかなかみつからないことがわかります。
たとえば株取引や外国為替証拠金取引は一版にもポピュラーな投資方法ですが、株式や外国通貨の価値は市場によって大きく左右されるため、いきなり高騰することもあれば、逆に急落することもあります。
その他の投資方法も市場に左右されるところは同じといえますが、一定の期間における上下動のはげしさ、いわゆるボラティリティは株式や外国為替ほどではありません。
また現物が手元にないことも不安であり、たとえば外国為替証拠金取引でドルを買う注文を出したとしても、それは基本的には数字の上でのやり取りであって、目の前にドル紙幣が山のように積まれているわけではありません。
このように初心者にとってはなかなか取り扱いがしにくい部分もありますので、取引をする前に慎重に判断したほうがよいでしょう。

純金積み立ての特徴

そこで注目されるのは純金積み立てという方法であり、初心者であっても利益を出すことは可能であり、リスクも株式や外国為替証拠金取引と比較すると低く抑えることが可能です。（参考：株式会社ゴールドリンクの口コミ評判）
そのメリットはいくつかありますが、一度に多額の元手を投じるスタイルではなく、こつこつと一定の金額または量を購入して最終的に資産を増やすことを目指すスタイルですので、確実性が高いことが挙げられます。
もちろん外国為替証拠金取引でレバレッジを使って一攫千金といった投資の方法のほうが資産倍増のスピードは高速ですが、そのかわりにリスクが多きすぎて、反対に市場の動向しだいでは一瞬で一文無しになってしまうおそれが否定できません。
そこで初心者の場合にはやはり堅実な純金積み立てのような方法のほうが向いており、他の方法はもう少し投資経験を積んでからでも遅くはないはずです。
またボラティリティの低さもリスクを低くすることに貢献しており、価格の急騰や急落があまりないかわりに時間をかけて利益を得るのに向いています。
ただしどこかの国で戦争や自然災害などがあった場合には、有事の金などということばがあるとおり、各国通貨よりも確実な資産として逃避先に選ばれることが多く、価格が高騰しやすいという特徴をもっています。
そのため価格が安いときに積み立てを頑張って進めておいて、有事のために価格が高騰したときに売却して日本円と交換するなどの方法も使えます。
いずれにしても単に貯蓄しておくだけではなく、将来の売却も見据えておくことができるのは、投資行動をする上での励みになることは確かです。

手元に現物を置くことができる

ほかにも他の投資方法とは違って手元に現物を置くことができることも挙げられます。
金の注文は先物のように数字の上だけでの取引も成り立つことは確かですが、純金の延べ棒や金貨などのかたちで現物として持つことも可能です。
信託銀行や商社をはじめ純金積み立てのメニューを提供している会社はいくつかあり、その会社の方針によっても異なりますが、一般に純金積み立てで一定の金額まで買い込んでいる場合には、申し出があればいつでも延べ棒や金貨に交換してくれるサービスがあります。
このようなサービスを使って現物のかたちで引き出しておけば、お金が必要なときには街なかの古物商でも現金と交換してもらえるなど便利な使い方ができますし、そうではなくても手元で観賞用にしたり、ステータスシンボルのひとつとしておくこともできます。
もちろん現物が手元にある以上は、万が一にも市場価格が暴落するようなことがあっても、鉱物資源としての価値がゼロになることはありませんし、価格の下落が落ち着くまで待ってから売却をする方法もあります。
いずれにせよ純金積み立ては他の投資方法とは違って、じっくりと資産を育てる気概のある人であれば、リスクを低くしながら資産を増やす上ではたいへん適した方法といえます。