ゼロエネルギー住宅にするための設備や機器

ゼロエネルギー住宅には、住宅の断熱性を高める使用や高性能な設備や機器を取り入れて、室内環境を快適に保ち、エネルギーの消費量が0以下を目指すものです。
ゼロエネルギー住宅にするためには、どのような設備や機器を取り入れれば良いのか、省エネ、創エネと蓄エネの機能別に把握することが大切です。
家族構成やライフスタイル、住宅の大きさや必要な発電量などにより、設備や機器をどうやって選ぶのかが大きく異なります。

省エネ

断熱材

まず最初に省エネについてですが、室内の空気が外に出入りするのを防いだ上で、夏は涼しく冬は暖かい住宅をつくるための断熱材がまず一つに挙げられます。
日本で使われている断熱材には大きく分けると二つの種類があり、一つが繊維系ともう一つが発泡プラスチック系と呼ばれるものです。
壁や床などの内側に重鎮する内断熱、建物全体をすっぽりと覆う外断熱の工法により断熱を行うことになります。
繊維系の特徴は細かな繊維の隙間に空気を閉じ込めて断熱をするのが特徴です。
繊維系のなかでも無機質繊維系はグラスウールやロックウール、木質繊維系はセルロースファイバーやインシュレーションボードなどが挙げられます。
一方の発泡プラスチック系は無数の気泡の中に空気を閉じ込めて断熱を行うものです。
硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどがこれに該当します。

断熱窓

次に断熱窓ですが、断熱サッシとエコガラスの組み合わせで断熱性を高めて、窓から室内の空気が出入りするのを防ぐ方法です。
サッシは窓枠の材質によりアルミと樹脂導電木製の三つの種類のものがあり、アルミなど異なる材質を組み合わせた複合のものも見られます。
エコガラスは2枚以上のガラスを使っているもので、ガラスとガラスの隙間にある空気や、特殊な金属でコーティングした膜により断熱を行います。

高効率給湯器

そして高効率給湯器もその一つに該当するでしょう。
給湯には多くのエネルギーが必要となり、家庭で使うエネルギーの約3割を占めるとも言われています。
このようなことからゼロエネルギー住宅においては、少ないエネルギーでもお湯を沸かすことが可能となるエコキュートやエコジョーズなどの高効率給湯器は欠かすことができません。
電気を使うものがエコキュートであり、空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器です。
給湯熱効率は約300%と非常に効率的なのが特徴です。
ガスを使うものがエコジョーズで、余った排熱を有効利用して少ないガスの量でも効率よくお湯を沸かすことができます。
給湯熱効率が約95%となります。

高効率照明

そして高効率照明が挙げられますが、LED照明や有機EL照明などがこれに該当します。
従来の白熱電球と比べると、消費電力は何と1/10にもなり、省エネ性が非常に高く、約10年もの長寿命を誇ります。
そしてHEMSですが、これはホームエネルギーマネジメントシステムの略称であり、ヘムスと読みます。
住宅用エネルギー管理システムであり、エネルギーをどれくらい使っているのか、またその使い道などを最適に管理する役割があります。

創エネ

太陽光発電システム

二つ目の創エネについては、太陽光発電システムが挙げられます。
太陽光のエネルギーを屋根などにつけた太陽光パネルで電気に変えて、家庭で使えるようにする発電方法を指します。
日本のほとんどのゼロエネルギー住宅で採用されているものと言えるでしょう。
日中は太陽光発電システムで得た電気を使って、余った電気は蓄電池などに貯めておいて、夜間や雨の日などに使います。

家庭用コージェネレーションシステム

そして家庭用コージェネレーションシステムと呼ばれるもので、エネファームやエコウィルなどがこれにあたります。
燃料を使い発電を行って、発電の際に出る廃熱を有効活用しお湯を作るシステムです。
家庭用コージェネレーションシステムは家庭用燃料電池のエネファーム、小型ガスエンジンエコウィルなどが挙げられます。
エネファームは燃料電池によりガスから取り出した水素を空気と反応させて発電するものです。
さらに発電の際に出る廃熱によりお湯を沸かしてエネルギー効率を高めます。

エコウィル

エコウィルは小型ガスエンジンの動力で発電機を回して電気を作るものです。
これと同時に排ガスの排熱を使った上で効率よくお湯を沸かすことが可能となります。

蓄エネ

蓄電池

最後に蓄エネについてですが、家庭用蓄電池やエコカーなどが該当します。
蓄電池は電気を一時的に貯めておくことができる装置であり、太陽光発電システムなどで作った電気をここにため、発電することができない夜間や雨の日などに引き出して使うことができます。
災害の際には非常用の電源としても便利に使うことができます。

エコカー

環境に優しい車として知られるエコカーは、co2などの排出量が少ないのが魅力です。
搭載した蓄電池の電気で走行し、エンジンも搭載しているので電気がなくなればエンジンを使い走ります。

まとめ

このように三つの省エネと創エネ、蓄エネの機能別に、様々な設備があることがわかります。
とりいれるものについては、よく吟味するようにしましょう。
興味がある方はエスコシステムズに相談すると良いでしょう。

最終更新日 2025年4月25日 by matsuu