日本ユニセフと世界で活動しているユニセフとは異なると考えている人は少なくありません。
本当に全く違う団体なのでしょうか。
目次
ユニセフと日本ユニセフ
ユニセフは国際連合総会の補助団体として1946年に創設されました。
子供を対象に緊急援助を行い、日本でも第二次大戦後に脱脂粉乳や医薬品などの物資供給を受け取ったことがあります。
1953年に国際連合児童基金等名称に変更され、開発途上国や戦争・内戦で苦しむ国の子供への支援をメインとした活動を続けてきました。
本部はニューヨークにあり、国連機関の職員をメインとして構成されているのが特徴です。
日本にも事務所を置いており、東京都渋谷区に駐日事務所が存在しています。
一方日本ユニセフは1955年から財団法人として設立されている公益財団法人です。
公益財団法人だからと言って、ニューヨークに本部のあるユニセフとは全く違った団体と考えている人も多いですが、まったく違った団体というわけではありません。
別の組織であっても、ニューヨークのユニセフの協力機関として活動を行っているからです。
日本ユニセフが偽団体と糾弾する声について
時々偽団体と糾弾する声が上がりますが、相互の団体で連携して活動を行っている協力機関であり、強い言葉を用いて情報かく乱を行う人や物事に注意が必要といえます。
日本ユニセフは先進国36か国と地域に存在しているユニセフ国内委員会の1つで、国際連合機関であるユニセフとの協力協定を結び、各国での民間協力の窓口となっているのが正確な情報です。
つまり先進国の一部ではその国ごとに国の名を冠したユニセフが存在しているといえます。
日本の団体もその一つであるわけです。
最も古い国内委員会はアメリカにある物で、1947年に設置されました。
2016年時点でアジアでは日本と韓国、そして香港に存在しています。
なお、国連職員をメインとしている団体とは異なり、日本では民間職員が働いているのが特徴です。
資金の25パーセントを活動維持のために利用している
民間団体であるため、活動維持資金を寄付金の中から捻出し、本部に送っているといいます。
資金の25パーセントを活動維持のために利用しているのは、民間団体である以上必要なことです。
活動に関しては募金やグリーティングカード販売を通じて集めた資金を発展途上国・貧困国、飢餓で苦しむ海外の人への支援活動に使うことや、子供の権利条約の締結運動及び児童買春禁止に関する支援などを行っています。
少しでも安全な水をいつでも飲めるようにするため、地域で井戸掘りなどの給水施設を作ることや、トイレの設置、学校教育や保健所を通じて衛生的な生活環境を維持できるよう石鹸を使った正しい手洗いなどの習慣を広めるようにサポートしているだけではなく、多数の人々が安全で納得できる生活を行えるようにサポートしているのも特徴の一つです。
他にも栄養部族の環境のために栄養が取れる食事を提供することや、学校に通っていない地域での子供たちに正当な教育を与えられるような支援活動なども行っているのがポイントといえます。
子供を理不尽な暴力や搾取、虐待から守る
スポーツなどの支援を行っているところも少なくありません。
特に重要視していることは子供を理不尽な暴力や搾取、虐待から守ることで、子供が健全に成長できるような支援を行っているといいます。
児童労働や児童婚などの古い因習に基づいた現代的ではない文化に対して女性自身が従わなくてもいいように、子供が学校に入学して正しい知識を身に着けることや、子供が成長してから結婚することによって得られる利益などを教育すること、また、家族への経済的な支援などだけではなく、児童婚をなくすための法律や政策を整備するための支援なども行っているため、非常に多岐にわたった支援活動を行っているのは事実です。
日本ユニセフの寄付金の種類について
寄付金を積極的に受け付けていますが、遺産などを寄付として受け付けている物や、毎月一定金額を支援金として受け付けているサポート活動などの受付も積極的に行っています。
もちろん1回だけの寄付も受け付けているため、ライフスタイルや自分の信条にあった支援を行えるのであれば、積極的に活用したほうがいいでしょう。
大切なのは自分たちがどんなことを未来を担う子供たちにしてあげられるのかを考え、世界でいまだ古い因習や大人たちの都合に振り回されている子供たちを一人でも救えるようにすることが重要といえます。
納得できる形で支援できるように、寄付した金額は領収書が発行され、確定申告時に申告すると控除されるため、参考にしてください。
これからの未来を担う世界の子供たちに対して最適な支援ができる方法はどんなことなのか、日本ユニセフではいつでも積極的に活動して支援しているといいます。
まとめ
納得できる形で支援をしたいと考えているなら、一度ホームページをチェックしてみませんか。
多くの人に支援できることはあるはずです。
できる限りのことをすることで、多くの子供たちを支援できるのであれば、一度チェックしてみませんか。
どんな活動をしているのかを理解することは、正しい情報を頭に入れるためにも必要です。
参考記事
・日本ユニセフ協会でのボランティアに参加するためには?参加条件はある?
最終更新日 2025年4月25日 by matsuu