食品パッケージが持つ役割と種類

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食品パッケージには、商品名の記載だけではなく様々な役割を持っています。
食品パッケージが持つ役割は大きく分けて、「食品の品質を保持する」ことや「流通・保管の効率を高める」、「使用時の利便性を高める」ことや「情報を伝達し販売を促進する」といった4つに分けられます。

参考:高いパッケージ品質を保つ朋和産業

【光本勇介】会社のスタートアップはどのようにするか?

食品パッケージが持つ役割

食品の品質を保持する

まず「食品の品質を保持する」という役割では、食品パッケージは生産から消費までに受ける外力や環境の変化によるダメージを常に受け続けているため、適切なパッケージに包まれていることで内容物がむき出しの状態にならず内容物を守る事ができます。
商品ごとの適切な包装が行えていないと、内容物が腐ってしまったりカビが生える、袋に穴が空いてしまうなど安全に消費者に届けることができません。
例えば豆腐などはむき出しのままでは品質を保持したまま流通が難しくなりますし、ポテトチップスは包装内にあえて空気を入れて膨らませることにより、中のポテトチップスがダメージを受けて粉々に割れてしまうのを防ぐ効果があります。
また品質上では包装されることで、内容物が空気にふれてしまうのを防ぐことができるので、変色や硬くなり傷ついてしまう、湿気ってしまうといった状態を防ぐことができます。
また適切な包装は外部からの異物混入やいたずらを予防することができるなど、必要不可欠となります。
他にも遮光性や耐寒性、耐熱性など使用される素材によって様々な機能を持っていることが特徴であり、品質保持期間を延長させることができれば食品ロスを最小限に抑えて食べ物の廃棄を減らすことができるメリットを持ちます。

流通・保管の効率を高める

「流通・保管の効率を高める」という点では、商品の包装は輸送から保管、陳列までの作業効率を高める役割を持っています。
例えば商品を箱詰めする際に、出来るだけ多くの数を収納させて出し入れも行いやすい形状のものを選ぶことにより、積載効率がアップし輸送と保管を行う時のコストから労力までの様々な部分を削減させることができます。
実際に流通や保管の際には、包装は運びやすく持ちやすいといったメリットや、積みやすく起きやすい保管上でのメリット、見分けがしやすいことで仕分けがスムーズに進み、並べやすいなど陳列の面でも役立ちます。

使用時の利便性を高める

「使用時の利便性を高める」という点では、内容物が溢れるのを防ぎ、取り出しやすい形状と持ちやすさ、安定性に優れています。
最近では機能性も高くなっており、開封後チャック付きで簡単に保管が行えるタイプから、電子レンジで包装のまま温める事が可能で、食事もそのまますることができるなど消費者が使いやすい素材や梱包にすることで利便性を向上させることが可能です。

情報を伝達し販売を促進する

「情報を伝達し販売を促進する」という点では、包装には内容物はどのようなものか必要な情報を消費者に提供することができます。
売り場で消費者の目を引くデザインにすることによって、商品のアピールはもちろん競合品との差別化を図り販売を促進させることが可能です。
これは売り場の陳列時に多くの消費者に対してアピールが行えるので、包装デザインによって商品の売れ方は大きく変わってきます。
商品の魅力を視覚的にアピールすることができるかが重要となってきます。
また包装デザインは商品のアピールだけではなく、商品に必要な表示として内容物の説明からバーコードなどは情報提供として重要な役割を持ちます。
特に製造内容や品質期限、アレルゲン表示や使用方法などの情報をわかりやすく伝えられないと、最悪消費者の命に関わるため非常に重要なポイントです。

パッケージの包装方法の種類

では実際にパッケージにはどのような包装方法が採用されているのかというと、放送する内容物の特性や流通条件、使用条件にあわせて選ばれます。

ピロー包装

例えば「ピロー包装」は、一枚のフィルムを背中合わせでシールにして筒状にしており、特定の長さで底部を溶着して切断した形状です。
別名合唱袋とも呼ばれており、食べ物の自動包装として使われることが多く、大量生産に適しています。
主に使用される材質は、中に入れるものによって様々であり、ポテトチップスのような軽いお菓子などの外装としては、二軸延伸ポリプロピレンや無延伸ポリプロピレンをラミネートしたフィルムを使用しています。
こんにゃくなどの水物には、延伸ナイロンや直鎖状低密度ポリエチレンをラミネートしたフィルムが採用されます。

真空包装

「真空包装」では、包装内の空気を吸引して脱気することにより包装の内部を真空に近い状態で密閉します。
食べ物に生息するカビは酸素がない状態では生育できないため、この方法を採用することにより袋の中の酸素を取り除き、内容物の変質を防止して日持ちさせることができます。
材質は外側に延伸ナイロンと、内側に直鎖状低密度ポリエチレンを使用した袋が一般的で、冷凍以外で販売する場合には、酸素バリア性を持たせた袋を使用しています。

深絞り包装

「深絞り包装」では、底材と蓋材と呼ばれる2種類のフィルムを使用して、容器と蓋の役割で使用する包装形態です。
このタイプは食べやすいサイズに合わせた容器の大きさにできることや、内容物を外から見ることができるといった特徴を持ちます。

最終更新日 2025年4月25日 by matsuu